第3章 これからは、乾燥材の時代。日本一の乾燥材「美作材KD」なら品確法に対応できます。
木材は含水率が減少する過程で収縮して寸法が変わったり、曲がったり、割れたりする性質を持っています。このため、十分に乾いていない木材で家を建てると、住宅が完成してから木材の乾燥が進み、住宅のトラブルの原因となります。
2004年4月に「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(品確法)が施工され、新築住宅について「10年間の構造部分の瑕疵担保責任(※1)」と、「住宅性能の評価・表示の枠組み」が規定されました。
このことから、構造部分の瑕疵を避けるため、収縮が少なく品質の安定した高品質な人工乾燥材の仕様が必要不可欠となっています。 真庭地域では、製材工場9社を中心に、含水率、寸法、材面の品質などを規定した品質管理基準を定め、統一ブランド「美作材KD」の生産に取り組んでいます。

※1.瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん):売買などの契約で、契約の目的物に隠れた欠陥があった場合、売り主などが負う担保責任。
 



乾燥材には、どんな効果があるのでしょうか?

住宅に発生する不具合を抑制できます。   使用後の寸法変化が少なくなります。   乾燥材のたわみ量は少なく、構造が早く安定します。
         
乾燥材を使用した住宅と未乾燥材を使用した住宅において竣工後に発生した床鳴り壁クロスの亀裂、隙間などの不具合の種類を比較して示します。
乾燥材を使用すれば、不具合の発生がほとんど抑制されていることが明らかです。
  乾燥材を使用した住宅と未乾燥材を使用した住宅において竣工後に発生した床鳴り壁クロスの亀裂、隙間などの不具合の種類を比較して示します。 乾燥材を使用すれば、不具合の発生がほとんど抑制されていることが明らかです。   未乾燥材は乾燥材と比較して、荷重をかけた初期のたわみ量は大きく、その後も時間が経過するとともに長期間にわたってたわみ量が増大し続けることが分かります。 それに対して乾燥材は、短期間でたわみ量がほぼ平衡に達し、その後も安定しています。 このことは、上棟時に乾燥材を使用すれば、住宅の構造が早く安定し、その後の狂いが出にくいことを示しています。